自由度が高い働き方を可能にする看護ワーク

在宅医療で欠かせない訪問看護師は、訪問看護室や訪問看護ステーションといったところに所属します。そして、提携している医師の指示のもと、看護サービスを行います。

訪問看護は、30分、1時間、1時間半といった単位でケアを行いますが、ほとんどの利用者の場合は、30分から1時間程度の利用が多くなっています。そのため、訪問看護師は移動時間も含めて、半日で2件から3件の業務をこなすようなスケジュールが組まれているところが多いようです。

ちなみに、訪問看護は曜日によって訪問先が集中することがありますが、その逆の場合もあります。そのため、時には訪問が1件のみしかないこともあり、そのような場合は残務整理が中心になることもあるそうです。

しかし、訪問看護の仕事は、朝早い訪問や夕方以降の訪問はほとんどないため、生活のリズムが維持しやすく、フルタイム勤務以外にも、午前中のみや午後のみといった時間帯で働くことが可能です。つまり、自分の生活スタイルに合わせて勤務時間を調整できるため、ワークライフバランスが取りやすいのです。この点は、病棟勤務の看護師とは大きく異なり、訪問看護の仕事の最大のメリットと言えるでょう。

看護師という仕事は、人の命にかかわる仕事なので、病棟勤務をしていると、どうしても夜勤は避けられません。また、カレンダー通りに働くことも難しくなりますが、訪問看護の仕事はそれらの悩みを抱えずに済みます。観察力や判断力、コミュニケーションは求められるものの、自由度の高い働き方ができるので非常に魅力的です。